20)自分で薬を選択する時にはどんなことに気をつけたらよいのでしょうか
自分で薬を選択する時には
どんなことに気をつけたらよいのでしょうか
従来、「医薬品」であったものを「医薬部外品」に移行するかたちでの販売開始ですが、このような製品は早ければこの秋には市場に出回ってくると思われ、今後、自分で薬を選択する機会が増えてくることが予想されます。薬剤師に相談して薬を選択するのが好ましいでしょうが、自分で薬を選択する場合、次のことに留意してください。
- 長年飲み慣れた薬の方が安心して服用できます。
- 市販の薬は、服用する前に同封の説明書をよく読むことが大切です。
- 風邪のひきはじめには、「風邪薬」を服用するより「うがい薬」や「トローチ」が効果がある場合もあります。
- 薬を上手に飲めないお年寄りや、すぐに吐いてしまう時は、坐薬を使ってみてはどうでしょう。
- 「自分にはこの薬」と決めていても、薬剤師に症状を詳しく告げて相談するほうがよいでしょう。
- 「効く」はずの市販薬がいつまでも(2〜3日間)効かないときは、医者に診てもらうのが良いでしょう。
- 重曹入りの胃腸薬は、高血圧の人は避けたほうがよい場合もあります。
では、具体的に「健胃薬」を例にとって考えてみましょう。
「健胃薬」は一般的に消化剤、制酸剤、総合胃腸薬の3種類に分類されます。
- 消化剤:消化をたすける薬
消化不良や胃酸過多のどちらのケースにも効くように工夫された薬です。
どちらの原因による症状か判断しかねる場合にも使用できます。
なお、消化不良の場合は「食後」に、胃酸過多の場合は「食間」に服用してください。