13)薬はどうして飲むのが適切なのでしょうか

薬はどうして飲むのが適切なのでしょうか

 薬は、きちんと水またはぬるま湯(37度くらい)で飲むのが原則です。飲みにくいと言ってお茶やジュース、牛乳では飲まないでください。薬によっては、ジュースやコーラに入っている炭酸や、牛乳のたんぱく質や脂肪は薬の成分と結びついて変化させる可能性があります。
 お酒やビールで飲むことも薬の作用に影響を与えたり、副作用を高めるので危険なことがあります。薬を服用する時期と薬の性質はとても密接な関係にあるのです。
 
 ●食前  :食事の30分〜1時間前の空腹時
 ●食直後 :食事が済んだらすぐに(胃腸障害を起こしやすい薬のことが多い)
 ●食後  :食事のあと30分くらい(胃腸障害の予防、飲み忘れの予防)
 ●食間  :食後2〜3時間後の空腹時(食事をしながらではない)
 ●就寝前 :寝る直前、または寝る30分〜1時間前
 
 薬を飲み忘れたからといって、次に2回分をまとめて飲むのは危険なことがあります。1回抜いたままにした方が無難なことが多いようです。
 不安な時には、医師や薬剤師に相談して、薬の服用方法・時間について指示されたように薬は飲みましょう。
 
 一般に、「コップー杯の水」を、薬といっしよに飲むのがいいと言われていますが、早く薬を効かせたいときは、さらにもう一杯、追加して飲むようにすすめることもあります。ただ、コップー杯の水が、薬の効き目を高めるといっても、小さな子供やお年寄り、それに胃腸の悪い人は、冷たい水よりはぬるま湯にしたほうがいいでしょう。そのほうが薬が溶けやすく、しかも胃の温度を下げることもありませんから、胃によけいな刺激を与えずにすみます。
 しかしながら、心臓病や腎臓病の人は、水分をとりすぎると、病状を悪化させてしまうことがありますから、水も少なめにするなどの注意が必要になります。