3)剤形や使い方の違いで効果がどのように変わるのですか


剤形や使い方の違いで効果がどのように変わるのですか

 薬は高温と湿気と光に弱いのです。ですから直射日光が当たらない湿気の少ない涼しいところで保存することが大切です。 薬の剤形には、錠剤、カプセル剤、散剤、液剤、点眼剤、軟膏剤、坐剤、注射剤など数多くの種類があります。 
 効果が現れるのが最も速い剤形は注射剤で、次いで吸入剤、舌下剤、液剤、散剤、錠剤の順になっていますが、個々の製品や成分によっても効果の現れる時間が多少違っています。 
 錠剤やカプセル剤は、味の悪い薬や匂いの強い薬を飲みやすくするという利点がありますし、からだの中でゆっくりと溶けることで効果が長時間持続するように工夫されている錠剤、カプセル剤、顆粒剤などもあります。 
 薬を速く効かせようとしてカプセルを割ったり、錠剤を噛み砕いたりすると速く溶けすぎたり、腸で溶かしたい薬が胃で溶けることにより期待する効果が現れないだけではなく、胃や腸を刺激して副作用の原因になることもあるので注意してください。 
 鎮痛解熱剤の多くは、胃腸障害の副作用があります。坐薬として使用しても胃腸障害の現れることがありますので、空腹時に使用しない方が安全です。使用する場合には少し食物を食べましよう。